地方の商店街の「活性化事例」について知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
ユニークな「のれん」で、商店街のイメージアップをしている事例について紹介しています。
岡山の真庭市の勝山町という山あいの城下町に、
素敵なのれんの街並み
を見ることができるエリアがあります。
真庭市は、岡山県の北中部あり、鳥取県と接する場所にあります。
歴史的には、
江戸時代中期に、譜代大名の三浦明次が三河国西尾藩より転封
とあります。
鉄鉱山経営を奨励とありますので、近くに石見銀山の鉱脈があるのでしょうか。
また、徳川の譜代の家来が、毛利藩のおさえの為に、転封されたようにも推察されます。
さて、この城下町の商店の店先には、
個性的で素敵な暖簾
がかけられています。
一般のご家庭でも、同様に暖簾をかけておられる先もあります。
その数がおよそ100件です。
それぞれがデザインセンスのある趣きのあるもので、草木染で染められていて、風合いが素晴らしいです。
この暖簾の街並みを見る為に、観光に訪れる人も多くおられるようです。
画像引用;colocal
上記のcolocalさんの記事によると、この暖簾制作の費用に関しては、
このエリアは、街並み保存地区ということで、外観に関することでもあり、
整備事業の助成金
にも申請されているとのことです。
(助成金の受け皿の任意団体も設立)
助成金も、こういった街並み保存の為の有益な使い方ができるんですね。
他のエリアでも参考になりそうです。
この素敵な暖簾を作られているのが、地元の下記のお店です。
のれんで街は元気になるって、すごいですね。
■ひのき草木染織工房
【補足】のれんについて
のれんに使用する色には、慣習があるようです。
藍色や紺色
堅実商法を旨とする商家や、酒造業や呉服商が使用。
藍の香りは虫が嫌がって寄り付かないということにも由来。
柿色(赤茶色)
吉原・島原などの花街や高級料亭で使用。
白地
菓子商や食べ物屋さん、薬種商などが使用。
白は、砂糖のイメージから。
茶色(黄土色)
煙草商、薬種商、種苗商などで使用。
それぞれの色には、理由があるのですね。
会社のロゴを作るときなども、色の選定の参考になるかもです。
■(参照)暖簾うんちく
さいごに
のれんは、昔から日本にあるものです。
看板でもあり、緩い形の仕切りのようでもあります。
また、そのデザイン、柄そのものが楽しめます。
お店のファサードとしても、とても素敵なものです。
お店に暖簾をかけることで、「商売をやっています!」というアピールになり、それだけで、
なんだか街が元気なる
といった気がします。
しかも、ひのき草木染織工房さんの暖簾が、
デザインが素敵
なのが、なんとも良いですね。
従来あるものに、こういった付加価値をつけて提供していく方法は、ローカルなビジネスの商売の仕方として、自然な感じがします。
以上、「のれんの町並み」についての情報でした。