ユニークなパン屋さんの事例があれば知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
食パンとロールパンだけのお店の事例を紹介しています。
浅草の近くに
食パンとロールパンだけ
のお店があります。
「ペリカン」さんという小さなパン屋さんです。
ふつうのパン屋さんに比べても、間口も狭く、売り場も小さいです。
商品は、棚に無造作に置かれています。
食パンとロールパンだけお店「ペリカン」さん
「ペリカン」さんのパンは、味も素朴な感じで、おいしいです。
最近は、お店に行く機会が減りましたが、ロールパンもまとめ買いする方もいて、遅い時間だと、結構、売り切れの場合があります。
一般の人も買えますが、実は、近所の喫茶店やホテルなどの業務用パンをメインとされているお店です。
HPで、お店の歴史をみてみると、
昭和30年頃に、パン屋さんがたくさんできた為、他のパン屋さんと競合せずに経営する方法として、菓子パンをやめて、業務用の食パンとロールパンに絞って提供する経営方針にされた
とのことです。
商品アイテムを増やすののではなく、絞りこむって、結構、勇気がいると思います。
一般的に、商品アイテムを絞り込むということが言われますが、昭和30年代でそういった方針にされるお店ってめずらしかったのではないでしょうか。
パンのペリカン
直営のカフェもあります。
オンラインショップは、こちら
食パンのみです。
https://takuhai.bakerpelican.com/
ちなみにペリカンさんは、
浅草の近くの東京都台東区寿という場所にあります。
駅は、地下鉄銀座線の田原町という駅が最寄り駅です。
お寺さんが多いエリアで、その関係でお仏壇のお店も複数あります。
いわゆる、浅草の下町エリアです。
扱う商品のアイテムを絞り込むというビジネスの選択肢
パン屋さんに限らず、例えば、近隣で競合が多いお店でも、
・異なる販売対象に提供する
・商品アイテムを絞り込んで、品質を掘り下げる
といった展開で可能性が広がる場合があります。
ペリカンさんの場合は、まさに、商品を絞り込むという方法で、ご商売をされています。
上記にも記載しましたが、そのことで、
他のお店との競争を避ける
ことができ、独自の路線で商品を提供されていると言えます。
商品を絞るということは、なかなか難しいと感じることが多いですが、アイテムを絞ることで、お店の特徴が出しやすいとも言えます。
(参考)ペリカンさんの近くのユニークな会社
ペリカンさんの近くに、
浅草開化楼
という製麺所があります。
街中にある製麺所さんです。
この浅草開化楼さんは、ラーメン業界ではかなり有名な製麺所です。
都内のつけ麺の有名店も、麺を浅草開化楼さんで特注されているところが多いです。
株式会社 浅草開化楼
また、浅草開化楼さんには、不死鳥カラスさんという元プロレスラーの職人さんがおられます。
ラーメン屋さんへの提案力がすごいようです。
favy;『浅草開化楼』のカリスマ製麺師・不死鳥カラスはなぜ、ラーメン店主の心を鷲掴みにするのか
さいごに
商品アイテムを絞って、お店の特徴をだされている事例ですね。
ぺりかんさんは、地元での認知度も高く、人気のお店です。
他の業態でも参考になりますね。
以上、「ペリカンさん 食パンとロールパンだけのお店(昭和17年創業) 特化型の地域密着のビジネス」についてでした。