立ち食いそばの業態で、
高級なお店
があるか知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
高級な立ち食いそばのお店の事例を紹介しています。
立ち食い業態といえば、
立ち食いそば
や、
立ち食い寿司
があります。
また、近年は、ステーキ業態などでも、立ち食いのスタイルを導入する店舗も増えてきました。
もっとも、昨今は、「俺」や「いきなり」のお店でも、座って食べるスタイルに回帰するようになっているようです。
立ち食いの歴史は、江戸時代に遡り、江戸の後半には、立ち食いのお蕎麦屋さんが、3,000件近くあったといいます。
さて、立ち食いの業態の特徴としては、
簡単に食事をすませたい場合に手早く食べらて便利、
という点と、
価格の安さ
に加えて、
立地の良さ
を上げることができます。
しかしながら、そのコンセプトとある意味、逆をいく、
「高級立ち食いそば」
という実験店舗がありました。
期間限定の為、現在は、終了していますが、ビジネスのヒントになります。
「高級立ち食いそば」
JR九州フードサービスが、JR福岡の5、6番ホーム(鹿児島線列車の発着ホーム)で企画した店舗です。
福岡の「牛タンと蕎麦のさえ木」さんが運営されてました。
期間は、
2021 年 7 月 9 日(金)~2021 年 9 月 30 日(木)
で、メニュー構成は、
更科そばのざる千円、かも南蛮そば1400円等
と価格帯も高めの設定です。
下記の食べログにも、メニューの写真があります。(自販機の写真)
さて、結果は、どうだったのでしょうか。
内容的には、下記のような状況でした。
「反応はいいが、リピートにつなげられていない」
「開業直後は1日100食以上が売れたが、数字を維持し続けるのは難しく、少しずつ客数は減った」
当初は、話題性もあり、集客力があったものの、日常的な利用となると、価格面も含めて、リピーターの確保が難しい面があったことが伺えます。
JR ニュースリリース(PDF)
https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2021/07/02/210702_soba_saeki.pdf
ちなみに、「牛タンと蕎麦のさえ木」さんの後には、
「淡麗らぁ麺 明鏡志水(めいきょうしすい)」
というフランスシェフのラーメン店さんが、同様に3カ月の期間で運営されています。
出店中は、行列もできていたようで、下記サイトのその様子が掲載されています。
駅ホームでの出店のあと、駅地下で常設展を出店されています。
駅のホームのお店で、「テストマーケティング的に出店」するという方法で、リスクを軽減して常設店を運営するという方法は、良いですね。
実際、テストマーケティング中に、味の改良もされていたようです。
立ち食い業態について
上記に記載した「俺のシリーズのお店」やステーキ業態のように、
これまで、立ち食いが無かった業態
で、立ち食いを取り入れることで、需要が見込める場合があります。
もっとも、立ち食いというデメリットを超えるだけの、
魅力
がないと、リピートにつながらないという現実があります。
しかしながら、
特徴的、独創的なメニュー構成
と、
ユニークな立地条件
などの要因があれば、
高級な価格帯のメニュー構成
でも、集客力が見込める可能性もあります。
もっとも、そうであれば、あえて、立ち食いにこだわる必要も無いようにも思いますが、立地的な狭さから、立ち食いにせざるを得ないケースもあります。
(※俺のシリーズを真似た業態は、あまりないことを見ると、料理人さんの腕に左右される部分が大きく、類似の店舗は難しいことがうかがえます。俺のシリーズのお店の場合は、一流の料理人さんとスカウトして店舗展開をされています。)
「俺の」の創業者で、ブックオフ創業者でもある坂本氏の書籍がこちら。
いずれにしても、
これまで、立ち食いの無かったような業態
で、
立地条件などから、立ち食い業態が望ましい
というケースの場合、
高級路線の店舗
での展開もひとつのヒントにはなります。
【参考】都内の高級立ち食い寿司のお店
下記サイトで、都内の高級立ち食い寿司のお店が7店舗掲載されています。
ちなみに、ナイツの塙さんが、すべらない話しでネタにしていたお店(Youtube)はこちら▼。
【参考】駅そば
鉄道マニアの方の中には、駅構内の駅そば好きの愛好家の人も、一定の割合で存在するようです。
下記のwikipediaのページに、
全国の有名な駅そば
の情報が掲載されています。
出張や旅行などでお出かけになる際には、ちょっと寄られてはいかがでしょうか。
以上、「高級立ち食いそば」のお店についての情報でした。