無人書店というビジネスモデルについて知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
無人書店というビジネスモデルについて、事例を交えてわかりやすく説明しています。
街の書店が年々減少していく中で、「新たな書店のスタイル」として、
「無人の書店」
という形態の店舗があります。
地方の書店も、特に駅前立地や商店街立地の書店は、減少しています。
そんななか、地方で、無人での書店という形態のビジネスを運営されている会社があります。
地方におけるローカルビジネスとしても注目できそうです。
もっとも、無人店舗の場合は、
セキュリティー的な対策
を考える必要があります。
これは、
金銭に関すること
と、
商品に関すること
の2点での対策となります。
金銭に関することに関しては、最近の「冷凍餃子の無人販売」のように、店内に現金の箱を置くような形式の他、無人書店のなかには、ガチャガチャの機械で支払いを行うといったユニークな形式の店舗もあります。
また、商品に関しては、店内に監視カメラを置いたり、ガラス張りにしたり、あるいは、会員制にして店内に入る際の履歴をとるといった方法もあります。
いずれにしても、無人店舗の場合は、
来店客のモラルを前提
にしたものになります。
その上で、一定のリスクを踏まえた上での運営となります。
下記に、事例も踏まえて、その内容について見ていきましょう。
地方のビジネスとしての「無人書店」の事例
各地に無人書店がいくつかあります。
その事例をピックアップしています。
奈良にある無人の書店です。「ふうせんかずら」「SELF BOOKS(セルフブックス)」
下記は、同じ会社が運営されています。
無人書店のしくみとしては、
ユーザーは、
1.事前に会員登録をして、
2.店舗には、登録情報で入店し(鍵を開ける)、
3.クレカなどで自身で生産する
というフローでお店を利用することになります。
新刊と古書を扱っておれらます。
また、ユニークなのは、
有料の貸棚スペース
があることです。
つまり、
本を売りたい人が、そのスペースを借りて、自分のセレクトした本を販売できる
というしくみです。
本好きの方は、「書店をはじめたい」という願望をもってらっしゃる方もおられますので、魅力的なサービスですね。
また、心配なのは、万引き被害です。
その点は、
・会員制であること
・店内の監視カメラを複数設置
することで対応されておられます。
「ふうせんかずら」
「SELF BOOKS(セルフブックス)」
東京都武蔵野市・三鷹駅近くの無人書店「BOOKROAD」
本の決済方法には、ガチャガチャを取り入れておられます。
ガチャガチャのカプセルには、買った後の本を入れる「袋」が入っています。
本を買うという行為が、遊び感覚になりますね。
宮崎・高千穂に無人古書店「ほん、と」
宮崎県の高千穂の観光地、天岩戸神社前の商店街にある無人書店です。
手作りの箱型の本棚に、本が並べられています。
ちなみに、決済方法は、上記の「BOOKROAD」を参考にされて、ガチャガチャでの決済にされています。
本の価格は、
本の価格は200円、500円、700円、1,000円
の4種類。
ホームページは無いようなのですが、Youtubeのプロモーション動画や、Facebookのページがあります。
滋賀県大津市の「SELF BOOKS(セルフブックス)」
滋賀県のショッピングセンター内にある無人書店です。
入店の際は、
携帯から指定の番号に電話をかけると、ショートメッセージで、当日のみの入店コードが送られてくる
というしくみです。
また、決済は、
自分で、電子マネーの支払いを行う
という流れになっています。
どちらかというと、ガチャガチャのほうが、アナログでわかりやすいように思います。
さいごに
本好きの方には、本との新しい出会いの場が増えます。
また、しっかりとした仕組みがあれば、店舗の運営コストをおさえての経営ができそうですね。
以上、ローカルビジネスとしての「無人書店」についてでした。