サブスクという仕組みが定着してきたけど、
飲食店でもサブスクを取り入れることができるのか?
を知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
飲食店におけるサブスクの導入事例と考察について記載しています。
サブスクとは、
サブスクリプション(Subscription)
の略です。
英語の意味合いとしては、
会費、定期購読、予約購読、同意、賛成、寄付金
といった内容になります。
通常、サブスクというと、
月額課金、定額制のサービス
という意味合いで使用します。
毎月課金されるサービスとしては、
ネットフィリックスなどの動画サービスや、amazonアンリミテッドという読み放題のサービスを含め、いろいろな業種でサブスクが導入されています。
近年は、飲食店でも、この
サブスク
を導入する店舗が増えています。
導入のケースと注意点などについて下記に整理します。
飲食店におけるサブスクのパターン
飲食店におけるサブスクでは、下記のパターンがあります。
■定額で利用できる範囲について
・一部のメニューに限定する
・全てのメニューを対象にする
■その利用頻度について
・回数を限定する(1日1回など)
・回数の限定をしない
■割引の方法について
・〇〇円割引
・指定されたメニューは無料
それぞれメリットデメリットがありますが、少なくとも、
採算割れすることのリスク
を回避するようにプラン設計する必要があります。
サブスクのメリット
サブスクのメリットとしては、
・来店頻度がアップする
・サブスクの対象商品以外のメニューを同時注文してもらうことによる売り上げが見込める
・定額費用×ユーザー数分売り上げが見込める
・仮に、サブスクを利用しない場合も返金する必要がない
といった点があります。
逆にデメリットとしては、
・他のメニューを注文しないユーザーが、1日に何度も来るような場合など、採算割れのリスクがある
という点です。
ですので、価格設定を含めたサブスクのプランの内容を、事前に十分検討しておくことが大切と言えます。
また、導入に際しては、先に、
テスト導入
を行って、内容をみて継続的に導入するかの方向性を決めるとよいでしょう。
事例
■ラーメン店
ラーメン店の場合は、例えば、
トッピングや餃子などのサイドメニュー
をサブスクで対応する事例があります。
サブスクで来店頻度をアップして、利益は、ラーメンのほうで確保することができます。
また、ばんからラーメンでは、トッピングのサブスクに加え、ラーメンのサブスクもあります。
ばんからラーメン
・トッピングパスポート 300 円/月 (1日上限1回)
・トッピング角煮パスポート 1,000 円/月 (一回のご利用につき1個まで)
・ばんからラーメンパスポート 6,800 円/月 (1日1杯のみ)
■カフェ
カフェの場合は、特定のメニューや割引といった方法があります。
いずれの場合も合わせてサイドメニューを購入してもらうことによる売り上げ増が期待できます。
coffee mafia西新宿
・Light 3,000 円/月 (指定のドリンク無料、その他のメニュー200円割引)
・Standerd 4,800円/月 (指定のドリンク無料、その他のメニュー200円割引)
・Premium 6,000 円/月 (全てのドリンク無料引)
■居酒屋
ドリンクを割引価格で提供するといった方法があります。
串カツ田中
ドリンクを199円で提供 500 円/月
さいごに
以前に、丸亀製麺でも試験的にサブスクのサービスがありました。
うどんの並みサイズが定額制になっていて、金額は、たしか、20杯分くらいの価格設定でした。
私も試しに利用したことがあるのですが、レジのおばちゃんに聞いたところ、
「1日何回も来るお客さんが結構いる。あなたは、まだまだ少ない」
と言われてしまいました。
どうやら、試験運用だけで終わったようです。
以上、「飲食店サブスクのメリットと注意点」についての情報でした。