無人書店というビジネスモデルって、どうなのかな?
こんなテーマに関する記事です。
「無人書店」というユニークなスタイルの書店があります。本好きの方には、副業でも取り組めそうです。ただ、経営するには、注意点などもありますので、仕組み的なポイントとあわせて考察しています。
本好きの人なら、一度は、
自分で「本屋さん」を始めてみたい
と思うのではないでしょうか。
また、家に山積みされた本がある場合、自分で販売できれば、ある意味、商売(ビジネス)となります。
もちろん、ヤフオクやヤフオク、アマゾンなどのなどのネットで販売する方法もありますが、
・出品・梱包・発送の作業がある
・汚れや傷など、商品の状態をきちんと説明する必要がある
・注文が入るまで、出品した本を管理する必要がある
といった手間がかかります。
逆に、リアルの店舗の場合は、
・賃料
・人件費
・お店の造作(店舗の内装工事)
・店舗での金銭管理
・万引きリスク
といった面倒な面があります。
そうはいっても、
商売にはリスクはつきもの
ですし、
それ以上の情熱があるかどうか
によって、状況が変わってきます。
最近、
無人の書店
というスタイルの店舗で経営されている事例を発見しましたので、副業としての可能性も含めて、考察してみました。
いちばんの「肝」となる、「空きスペース」が準備できるようであれば、
無人書店
を経営して、
書店経営の夢
をかなえることもできそうです。
無人書店の事例
無人書店の事例としては、下記のような店舗があります。
■「ふうせんかずら」(奈良)
■「BOOKROAD」(東京都武蔵野市) Twitterのページです▼
■「ほん、と」(宮崎・高千穂)
サイトが無いのですが、プロモーション動画があります。
ポイント
上記の事例を見るなかで、いちばんよさそうな仕組みを含めて、必要なポイントについて、整理します。
必要なもの
必要なものとしては、
・販売する為のスペース
・販売する本
・資金
です。
資金面とあわせて、やはり、販売スペースをどうするかが、重要なポイントになります。
小スペースで良いので、上記の事例にあるように、
空き店舗の多い商店街のひとつ
を借りることができれば、最高です。
あるいは、店舗のオーナーさんと仲良くなって、格安で借りる交渉ができるといいです。
安い価格で物件を借りることができれば、資金面も低く抑えることができます。
ちなみに、事例の中の、
「無人古本書店 ほん、と」さん
は、クラウドファンディングで開業資金を集められています。
販売する本については、
自身の蔵書
がメインになります。
また、事例のなかにある無人書店の中には、
委託販売
も行われているケースもありますが、その場合は、
その管理に関する手間
もかかってきます。
ただ、委託販売の場合は、決まったスペース(箱)を、月額で3,000円とか、5,000円とかの設定をすれば、安定した売り上げにつながる可能性があります。
しくみ
店舗運営のしくみとして、重要な点としては、
決済
と、
セキュリティー
になります。
事例のなかで、参考になる決済方法としては、
店内にガチャガチャをおいて、それで決済する
というものです。
アナログ的な方法ですが、逆に、「遊びごころ」があって面白いです。
ガチャガチャの価格設定を、500円とかにするわけです。
また、ガチャガチャのカプセルのなかには、購入した本を入れる袋が入っています。
また、セキュリティー面に関しては、
ITを駆使して、電子ロックを使う(ショートメッセージで番号を送る)
という方法もありますが、運営にコストがかかります。
その他に、
窓ガラスを大きくして、外から店内を見えるようにする
という方法が効果的なようです。
そうはいっても、無人ですので、完全にリスクを無くすことはできません。
ある程度のリスクを踏まえての経営になります。
経費
常駐するスタッフは必要ありませんが、
賃料
は、確実に発生します。
ですので、しっかりと、資金計画をたてて経営にあたる必要があります。
また、イニシャルコストとしては、お店の内装などの工事費用が必要となります。
また、
いかに集客するのか
といった点の工夫が必要になりますが、そこは、なんとか、お金がなるべくかからないように頭を使うということになります。
定期巡回
無人店舗とはいえ、
売上金の回収
や、
書籍の点検、補充
店内の掃除
などの手間がかかります。
リアル店舗ですので、当然ですね。
そういった手間をかけることができるかも、事前に検討することが大切です。
ちなみに、掃除だけであれば、
ご近所ワーク
というサイトで募集すれば、比較的、コストをおさえて、ご近所のひとを探すことができそうです。
情報をみると、アパートの掃除などの仕事の募集があったりします。
サイト的には、お仕事の場所に近いところに住んでいる方を探す、簡単なお仕事の情報サイトです。
無人書店の注意点
その他、無人書店の注意点としては、
古本を扱う
ということで、
古物商許可証を取得
する必要があるということです。
申請は、お店の所在地にある警察署に対して行います。
ちなみに、古本ではなく、新刊の書籍を扱う場合は、卸しの会社との契約が必要となり、その際に、まとまった金額の保証金などが必要となり、現実的ではありません。
さいごに
無人書店といっても、やはり、
リアルの店舗
ですので、副業で取り組む場合も、それなりに手間がかかります。
また、商売ですので、当然、損をする可能性もあります。
ただ、本好きの方なら、
楽しみながら取り組める
という点で魅力的です。
いずれにしても、リアル店舗を始める際のビジネスとしては、比較的、ハードルの「低い」ビジネスということができます。
以上、無人書店についての考察でした。